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議事録が会議に追いつかない…メモが間に合わない人のための実践テクニック

議事録係になったものの、発言を書き取っている間にどんどん話が進んでしまい、気づけば「今なんの話でしたっけ」状態。会議が終わった後、断片的なメモを前に頭を抱える——そんな経験はありませんか。この記事では、タイピング速度に頼らずに議事録を会議に追いつかせるための、今日から使える実践テクニックを「事前準備」「メモの取り方」「道具の使い方」の3段階で紹介します。

大前提:追いつけないのはあなたのせいではない

人が話す速度は1分間におよそ300字と言われます。一方、タイピングの平均は1分間に60〜100字程度。そもそも全部を書き取るのは物理的に不可能なのです。追いつけない原因はタイピングの遅さではなく、「全部書こうとする方針」にあります。ここを変えるのが最大の時短です。

段階1:事前準備で書く量を減らす

テンプレートとアジェンダを先に埋める

会議名・日時・参加者・議題は開始前に分かっています。議題ごとに見出しを立てておき、会議中は該当の見出しの下にメモを追記するだけの状態にしておきましょう。「どこに書くか」を考える時間がなくなるだけで、体感の余裕は大きく変わります。

「予想される結論」を先回りしてメモしておく

事前に資料を読み、「この議題はA案かB案かの二択になりそう」と予想を立てておくと、会議中は「A案に決定、理由は〜」と差分だけ書けば済みます。議論を予習しておくことは、内容理解の面でも大きなアドバンテージになります。

段階2:メモの取り方を変える

「決定・宿題・保留」の3種類だけ拾う

会議中にリアルタイムで記録すべきなのは、実は次の3種類だけです。

それ以外の議論の経緯は、キーワードだけ拾っておけば後から復元できます。この「聞き分けるスイッチ」を持つだけで、書く量は劇的に減ります。

記号と略語で書く速度を上げる

自分だけが分かればいいメモの段階では、日本語として完成している必要はありません。例えば次のような記号を決めておきましょう。

清書のときに正式な表記へ直せば問題ありません。「メモ」と「議事録」は別物と割り切ることが重要です。

聞き逃したらその場で確認する

決定事項や数字を聞き逃したとき、「後で誰かに聞こう」と流すと、清書段階で誰も正確に覚えていないという事態になりがちです。「すみません、確認ですが今の結論は〜という理解で合っていますか?」という確認は、議事録係の正当な仕事です。むしろ論点が整理されて感謝されることの方が多いはずです。

段階3:道具に頼る

録音を保険にする

会議の録音を残しておけば、「聞き逃したら終わり」というプレッシャーから解放され、逆にメモに集中できるようになります。録音する場合は、冒頭に参加者へ一言断りを入れましょう。社外の相手がいる会議では特に必須です。

AI文字起こしを下書きにする

Web会議ツールの文字起こし機能やAI議事録ツールを使えば、全文の下書きが自動で手に入ります。自分のメモは「決定・宿題・保留」の3種類に絞り、詳細は文字起こしから補完する二段構えにすると、リアルタイムの負担が最小になります。ツールの選び方は別記事「議事録作成を自動化するには?」で詳しく解説しています。

よくある質問

Q. 手書きとタイピング、どちらでメモすべきですか?

清書のことを考えるとタイピングが基本ですが、これは慣れている方で構いません。大事なのは方式より「3種類だけ拾う」方針の徹底です。なお、タイピング音が会議の妨げになる静かな場では、静音キーボードを使うか手書きに切り替える配慮も必要です。

Q. 議事録を書いていると議論に参加できません

全部書き取ろうとしているサインです。書く量を3種類に絞れば、聞いて考える余裕は必ず生まれます。それでも両立が難しい重要な会議では、「今日は議論に集中したいので、記録は文字起こしツールに任せて要点だけメモします」と宣言してしまうのも1つの手です。

Q. 清書にも時間がかかってしまいます

清書が遅い原因の多くは、メモの構造がないことです。事前にアジェンダごとの見出しを立てておけば、清書は「記号を正式な表記に直して整える」だけの作業になります。会議終了直後の10分で一気に仕上げるのが、記憶が新しく最も速く終わるタイミングです。

まとめ

議事録が追いつかない問題の解決策は、速く書くことではなく「書く量を減らす」ことです。テンプレートを事前に埋め、会議中は決定・宿題・保留の3種類だけを記号で拾い、録音や文字起こしを保険にする。この3段構えなら、タイピングが速くなくても議事録は会議に追いつきます。まずは次の会議で「3種類だけ拾う」を試してみてください。

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